
進化っぷりを見てみました。

かなり本気ですね。キャノン。
EOS 7D II(以下、7D2) の AF 性能は期待以上のスペックになってます。
というか、7D2 には(測距点の性能はやや劣るものの)キャノン EOS フラグシップモデルの EOS 1DX と同じアルゴリズムの AI サーボ III が採用され、これまた 1DX と同じ「AFカスタム設定ガイド機能」を備えてます。
すでに「EOS 7D Mark II AF 設定ガイドブック」もダウンロード可能になってますよ♪
ダウンロードは以下の記事を見てください。
関連記事:キャンペーン同時開催!!日本のキャノンでも EOS 7D Mark II が正式に発表されてます!
ってことで 7D2 の AF がどんなにやばくなってるか見てみました。
AF モード
基本的に EOS 7D からの変更はありません。
・ ワンショット AF
・ AI フォーカス AF
・ AI サーボ AF
の 3モードです。ちなみに 7D2 のモードダイヤルにはロック機構が付いているみたいです。
ドライブモード
高速連写が魅力の EOS 7D でしたが、7D2 ではさらに強化されています。
EOS 7D の 8コマ/秒に対して 7D2 は 10コマ/秒。
さらに連写コマ数が増えただけじゃなくてバッファ容量も、EOS 7D では RAW 撮影で連続 25枚でしたが、7D2 では連続 31枚まで対応。
25枚から31枚に増加しても、1秒間の撮影コマ数が増加しているので、EOS 7D よりも連写出来る時間が長くなる訳じゃないのでご注意を。
「測距ポイント」

EOS 7D の 19点から大幅に増えて、7D2 では65点の AF ポイントを搭載。(ちなみに EOS 5D Mark III は 61点)
AF ポイントは f/5.6 対応で、中央は f/2.8 対応のデュアルクロス測距。
これは EOS 7D と同じですね。ただエクステンダーを使った時は 中央はシングルのf/8 対応とかって書いてあります。EOS 7D と同じでしたっけ?
AF ポイントは多ければ良いというものではありませんが、中央1点に拘らず、チョコチョコ AF ポイントを移動しながら撮影する私みたいな人には多いに越した事はないですよね。
低輝度限界性能
高感度に弱いと言われていた EOS 7D ですが 7D2 では、-3EV の低輝度限界を実現しています。
-3EV と言えば高感度性能がずば抜けている EOS 6D と同じです。-3EV っていうと、ほとんど目視出来ないくらい暗い場所でも AF でピントが合わせられるそうです。
これはサプライズ!ですね。
「測距エリア選択モード」

EOS 7D の領域拡大 AF(4点)に加えて、EOS 5D Mark III にも搭載された 8点で AF をサポートする領域拡大 AF が追加されてます。
さらに、ラージゾーン AF なる選択モードが追加されているようです。ちょっと広めのゾーン AF っていうことでしょうか。
なお、EOS 7D、7D2 ともに、縦横で別々の AF 設定が可能です。
また 7D2 では「測距エリア選択レバー」が付いていて、このレバーをカコっと動かすだけで「測距エリア」をワンタッチで変更できるみたいです。(測距エリア選択レバーは、マルチコントローラの根元についてます)
EOS 7D Mark II | EOS 7D |
---|---|
1点AF スポット1点AF 領域拡大AF(4点:上下左右) 領域拡大AF(8点) ゾーンAF(9分割) ラージゾーン AF(3分割) 65点自動選択 |
1点AF スポット1点AF 領域拡大AF(4点:上下左右) ゾーンAF 19点自動選択AF |
AF カスタム設定ガイド機能
はっきりいって、私はこれをいじくりたい。
7D2 では EOS 1DX と全く同じアルゴリズムの AI サーボ AF III が採用され、1DX 同様に Case 1 から 6 までの 6 つのプリセットから被写体や撮影シーンに合わせて最適なピント合わせを実現します。
6つのプリセットは、
- Case1・・汎用性の高い基本的な設定
- Case2・・障害物が入るときや、被写体が AF フレームから外れやすいとき
- Case3・・急に現れた被写体に素早くピントを合わせたいとき
- Case4・・被写体が急加速/急減速するとき
- Case5・・被写体の上下左右の動きが大きいとき
- Case6・・被写体の速度変化と上下左右の動きが大きいとき
となってます。
もちろん、これらプリセットをベースに、
- 被写体追従特性
- 速度変化に対する追従性
- 測距点乗り移り特性
のパラメータを変更することによって最適な AF 特性を得られます。
なんだか難しそうですが「EOS 7D II AF フォーカス設定ガイドブック」に詳しい説明があるので、あーでもない、こーでもないと色々と試してみたいですね。
カスタムファンクション
ボタンのカスタマイズなどを行って、使いやすいようにカスタマイズできることが一眼レフカメラの良さでもありますが、7D2 ではより細かくカスタマイズが可能になってます。
個人的にいいなぁと思うのは、背面右上の「AF-ON」ボタンまたは「※」ボタン(AE ロックボタン)に、ワンショット AF と AI サーボの切り替えを割り当てが出来ること。これは地味に嬉しいですね。
また「AF-ON」ボタンまたは「※」ボタン(AE ロックボタン)を親指 AF として利用している人も多いと思いますが、「AF・測光開始」と同時に、
- AF 開始位置
- AI サーボ特性(Case 1 とか)
- AF 動作
- 測距エリア選択モード
が設定できるようになってます。なので、「AF-ON」ボタンには、AI サーボの Case 1 を割り当てて、「※」ボタン(AE ロックボタン)には、Case 2 を割り当ててみたり、ワンショット AF と AI サーボの切り替えを割り当ててみる、とかが出来ちゃいます。
まとめ
基本的なオートフォーカス関連性能を見てみましたが、7D2 ではほぼ全ての項目について性能向上しているみたいですね。
AF の進化っぷりを見る限りでは、EOS 7D II は EOS 5D III に近づいたというよりも EOS 1DX ですね。
7D2 の購入予定はまったくありませんが、この AF 性能で 1,799ドルだと、グラっと来ちゃいますよね。
ってか、マジ欲しい。
でわでわ。